まずはじめに「競売決定通知が届きます」

住宅ローンなどの借入金の滞納が始まり数か月。債権者も黙ってはいません。返済をする意思をしっかり伝えなかったり、連絡を取らずに放置していると、裁判所に競売の申し立てをおこないます。裁判所がその債権の申し立てを認めると、競売が開始されることになります。それを当事者に知らせるものが「競売開始決定通知書」です。

この通知書は、裁判所から特別送達で送られてきます。特別送達とは、公的機関が文書を送る為に使われる郵便物で、受取の拒否はできません。特別送達は、郵便局員から手渡しで受け取ります。不在の場合は、不在票がポストに入れられます。今後の裁判所からの通知も、同様に送られてきます。

送られてくる「競売開始決定通知書」は以下のような文書です。地域により、様式は多少異なります。

・「担保不動産競売開始決定」と書かれ、不動産の差押しをする旨が記載されています。

・当事者目録には、申し立て債権者と債務者兼所有者の、住所と名前が記載されています。

・債権の詳細、残っている借金の額やそれに基づく事項が記載されています。

・物件目録、本件で該当する不動産(土地・建物)が、すべて記載されています。

 

この通知の後に、しばらくすると物件調査を行うために、裁判所が自宅に訪問する旨が記載された文書が送られてきます。必ず目を通すようにして、裁判所と必ずコンタクトを取るようにして下さい。